ストーマケアで気を付けたいこと
私たちは、食事をすれば、それを消化して排泄するという行為を必ずしています。もちろんストーマを造設している人も同じですが、ただ排泄するところが異なります。腹部にストーマを造設し、そこに便を受け止める袋を装着し、定期的に交換する必要があります。これらを定期的に行うことで日常生活を快適に行うことができるのです。しかし高齢者になると、なかなか自分のストーマの管理をすることができなくなる場合があります。そこで介護者が介助する必要があるのです。重要なことは、便性や排泄量、そして皮膚の状態やストーマ袋の汚れ、推奨されている交換の目安を見て、ストーマのもれを防ぎ交換することです。
ストーマからもれるということは、日常生活に大きく支障を与えます。一度もれてしまうと、周りに迷惑をかけたのではないか、もれるのが心配で外出したくないなど、精神的な落ち込みや意欲減退にもつながります。また皮膚が汚染されてしまうと、発赤やただれの原因になり、ストーマ管理が難しくなります。そのため、日常のストーマケアが重要になるのです。それと同時に下痢や便秘をしてストーマトラブルを起こさないために、日ごろからの食生活や運動も重要です。適切な食生活をすることによって、定期的な排便や排ガスを促し、もれを防ぐことにもつながります。また排便を調整するためにすぐに下剤を使用するのではなく、適度な運動をして腸の蠕動運動を促すことも重要です。このような知識を介護する側も知っておくことで、より良いケアを可能にします。